おうちを建てるにあたって、冷暖房の空調システムは大きな悩みの1つ。
- 床暖房を導入しようとするとコストが高くつく
- 2階リビングなので、夏の暑さが心配
- 冬の部屋間の温度差がツライ
- 妻の私が在宅ワーカーなので、冷暖房による電気代が不安
結果的に、エアコンで冷暖房をまかなうのがいちばんベストと言う結論にはなったんですが、家電量販店に売られているエアコンだと部屋ごとに設置も必要です。
つまり、部屋ごと、廊下や脱衣所などに温度差ができてしまいます…。
そこで、少し(いや、かなり。)高価ではあるものの、わが家のパナソニック ホームズの「カサートS」に全館空調エアロハスを導入することに決めました。
実際にエアロハスのあるおうちに住んでいますが、1年通してとても快適ですよ。
ポイント
パナソニック ホームズの全館空調は、ZEH申請にも対応しています。
わが家がパナソニック ホームズの全館空調「エアロハス」を導入した理由と感想
画像:パナソニック ホームズ「エアロハス」プレスリリースより
- 家中の温度差が気にならない
- 部屋ごとに温度調節が可能
- 吹き出し口が天井についている
- エアロハスとセットの換気システムのお手入れが6ヶ月に1回でOK
- 他社の全館空調に比べると、電気代がおトク
- 全館空調を入れても、ZEH申請の要件を満たす
- 2階リビングで夏の暑さ対策に良い
- エアコンの室外機は1つで良いので、外観をそこねない
ダクトにカビが生えるんじゃないの…?と心配する方もいるかもしれませんが、24時間換気システムと同じダクトを使うので、エアロハスを稼働していない時期でも空気の通りがあります。
▼実際の施工風景はこちらをどうぞ
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エアロハスなら部屋と廊下、お風呂やトイレなど、家全体の温度差が気にならなくなる
特に冬にストレスになるのが、家の中の寒暖差です。
うちの実家は、リビングを重点的に暖めます。こたつも設置して、ストーブも付けて。それでもそこそこ寒いんですよね。
そして、トイレに行きたくなる。…一歩リビングを出たものなら、家の中でも外のような寒さです。
最近のおうちではそんなことは極端かもしれませんが、部屋を個別に暖めるとなると、エアコンをつけない廊下やお風呂、トイレなどには気温差が出てきます。
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部屋ごとの温度の調節ができるので省エネ。各部屋に温度センサー付き
他の住宅メーカーの全館空調だと、家中丸ごと空調を動かすことはできても、個別の部屋での温度調整や風量調整ができないことも多いですよね。
その点、エアロハスなら、部屋ごとに「基準温度±2℃」で温度調節ができます。
さらに「セーブ運転」の設定ができるので、まったく使わない部屋は24時間セーブ運転にしていれば省エネですよ。
吹出口が天井なので冷房効率が良く、汚れも気にならない
パナソニック ホームズ以外のハウスメーカーでも、全館空調を取り扱っているメーカーはたくさんあります。
そこで注目したいのは、全館空調の吹き出し口の位置です。
- 天井から(パナのエアロハス・三井のスマートブリーズなど)
- 床から(ハイムの快適エアリー・トヨタのスマートエアーズなど)
全館空調には主に2種類の吹き出し口のパターンがあります。
個人的には、床に吹き出し口があるのは好きではなくて、
- ホコリがたまりやすい
- ジュースなどをこぼしてしまう可能性がある
- 冷房に弱い
と言ったデメリットが考えられます。
一般的に、商業施設などについている空調は天井に吹き出し口がついているので、冷暖房どちらもまかなうことを考えればエアロハスの方が理にかなっていると感じました。
HEPAフィルター(第1種換気システム)のお手入れが6ヶ月に1回でOK
パナソニック ホームズのエアロハスは、換気システムとセットになっています。現在、カサートSの換気システムは第1種換気(吸排気ともに機械交換)です。
そこでフィルターのお掃除は欠かせないんですが、なんと6ヶ月に1回のお掃除でいいんですって。
しかもHEPAフィルターをお外で「パンパン」たたいて、ホコリを取るぐらいでOK。
エアコンの室外機の置き場に困らない。外観はよりスマートに
エアロハスは、おうちの2階の半畳分を占拠するので、その分居住スペースが減ってしまうのはデメリットです。
だけど、エアロハスを導入すればエアコンの室外機は1つあればOKです。
ルームエアコンを設置しようとすると、エアコンごとに室外機を置かなければならないので、どうしても外観がごちゃごちゃしてしまいます。
エアロハスを導入したパナソニック ホームズだと、外に置かれるのは、室外機1つとエコキュートぐらいですね。
▼2階エアコンの室外機置き場も必要ないので、我が家にはベランダがありません
パナソニックホームズの全館空調エアロハスを導入することで考えられるデメリット
- おうちの取得金額が上がってしまう(導入費用約200万円)
- 固定資産税が増加する(→1年目の金額はこちら)
- 万が一、エアロハスが壊れてしまった時に室温の調整がまったく効かなくなる
- 2階の半畳分のスペースをエアロハスのために確保しなければならない
- まだ導入した人が少ない新しいシステムなので口コミが少なくて不安
- 寒冷地ではエアコンの霜取り運転がある
- 毎日1回1時間の「お掃除運転」の際に空調が停止する
- 冬は部屋の中が乾燥しがち
そもそもエアロハスは、「カサート プレミアム」という高級住宅に先行導入(標準装備)されていた空調システムです。
それが2017年8月ごろから、一般住宅「カサートシリーズ」にオプションとして導入ができるようになりました。
ということで、長いこと続いてきたシステムではないので、今後どんな不具合が出るのか、実際の使い心地はどうなのかを確かめる術がないのが、いちばん導入に二の足を踏むところなのかも。
心配だったメンテナンスコストも特にかからず、パナソニック ホームズの保険(10年で40,000円程度)に加入しておけば、保険の対象にもなるので、わが家はエアロハスの導入を決めました。
もしできるだけ快適な空間で暮らしたいという要望があれば、パナソニック ホームズのエアロハスを検討してみる価値はあると思いますよ。
パナソニックホームズの全館空調にエアロハスに不満を持っているユーザーの考察
たぶん私のブログ記事を見ている方は、わかるはず…。
- 平家にエアロハスを設置
- 寒冷地にお住まい
- 体感温度の感じ方の違い
…この辺が、不満に繋がる要因だと思います。
まず、通常エアロハスの機械は2階建てなら2階に設置が推奨されます。
これは家の中の空気を再利用して吸気して循環させるのに2階が最適だから。
一方、平家のおうちだと玄関からの冷気・熱気を受けやすい傾向にあるので、エアロハスの設置場所によっては熱効率が悪くなってしまうのかもしれませんね。
▼さらに人によって「暑い」「寒い」の感じ方は違います。全館空調に向いていないタイプの方をまとめてあります。
パナソニックホームズでも全館空調エアロハスを導入できない「カサートC」のおうち
あと確認していただきたいのは、「全館空調を導入しなかった」わけではなく、「導入するという選択肢がなかった」というパターンです。
通常、カサートCよりカサートSの方が購入価格が上がってしまいます…。そこにエアロハスの導入代金もプラスされたらそもそも予算が…という方も多くいるはず。
さらにエアロハスの導入が拡大したのが、2017年8月〜なので、それ以前に契約した施主さんの場合は導入できませんでした。
もしネットでのエアロハスの口コミを確認するときは、記事を書いている方が「カサートS」なのか、建てた時期はいつなのかをしっかり確認することで、少し見方が変わるかもしれませんね。
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