初期投資に見合った快適な生活と、ランニングコストは実現できるのかしら…
わが家はパナソニック ホームズでおうちを建てました。
そこで契約前の最初の段階で悩んだのが、全館空調エアロハスの導入をするかどうかについて。
見積もりで出てきたパナホームの全館空調「エアロハス」の導入費用は、約200万円でした。
わが家の間取りは4LDKで40坪程度2階建と、田舎ではごくごく普通のサイズのおうちです。→間取りはこちら
エアロハスの値段だけ聞けば、「高い」と思います。
実際うちでも、なんども夫婦で「エアロハスの導入は必要か?」という議論を重ねました。
ちなみにすでに家を建てた友人知人におうちの話を聞くと、「もう1回家を建てるなら、絶対に全館空調入れる!」という意見がほぼ100%です。
それだけ住む上で全館空調には魅力があります。(というか、全館空調じゃない場合の不満が大きい?)
結果的にわが家ではエアロハスは導入を決めましたが、初期投資200万円という価格について高いのか安いのか考えてみました。
前提:エアロハスの導入価格はおうち(建物)の規模や形状によって多少の違いあり。基準は2階建の想定
画像:パナソニック ホームズ「エアロハス」のプレリリースより
でも、おうちが大きかったり、平屋や3階建の場合はどうなの?
全館空調システムは、ハウスメーカーごとに異なります。階ごとに設置のところもあれば、1台で全館の空調を管理するパターンもあります。もちろん建物の規模によっても変わります。
エアロハスの場合は、1台で約50坪程度までの空間をまかなえると言われています。(建物の形状にもよりますが…)
つまり50坪より大きい建物にエアロハスを入れるとなると、2台設置することを考えなくてはいけなくなります。(超豪邸ですよね…)
身近な例で言えば、住宅展示場の建物はエアロハスが各階1台ずつ計2台入っています。
わが家の場合、40坪総2階というごくごく一般的な建物です。その場合で200万円。
わが家より規模が少しコンパクトな場合であっても、基本的には200万円という金額は劇的に変わらないと思っていた方が良いです。
逆に、「面積の大きなおうち」や「上下階のバランスがかけ離れている」場合だと、エアロハス用のダクトの距離が伸びるので、相応の費用は増します。
現在、エアロハスは3階建にも対応可
エアロハスは2階建の住宅を想定していますが、3階建でも対応できる場合もあるそうです。
ただし、建物の形状や土地との兼合い(低層地域のような)もあるので、ダクトを通す面で制約がある場合もあるので気をつけましょう。
エアロハスに魅力を感じてパナソニック ホームズとの見積もりを進めているのであれば、間取りもエアロハスありきで設定していく必要があります。
ルームエアコンの導入費用と比べると、エアロハスの価格が高いのは明らか
だってよく考えてみてください。エアコン1台の導入費用を高く見積もっても、1台20万円ぐらい。4LDKということは、1部屋1台として5台ほどのエアコンを買うとします。
とすると、個別エアコンなら予算100万円もあれば、家中のエアコン導入費用をまかなえるんですよ?
エアロハスの導入費用(200万円)だけ見れば、高い買い物であることは一目瞭然です。
快適さを重視するなら絶対エアロハス!
他のハウスメーカーの全館空調システムと比べても、エアロハスの設置価格は高め
他のハウスメーカーの全館空調の参考価格
- トヨタホーム「スマートエアーズ」→約100万円〜
- 三井ホーム「快適ブリーズ」→約150万円〜
- セキスイハイム「快適エアリー」→階層ごとで約80万円〜
- 一条工務店「さらぽか空調(床冷暖房)」→坪15000円(40坪で約60万円)
※ハイムの快適エアリーは、厳密に言うと全館空調ではありません
他社の空調システムと比べてみると、エアロハスの価格200万円は高価ですね。
三井ホームは昔から全館空調で有名ですが、パナソニック ホームズのエアロハスの方が導入時のお値段が高くなります。
個人的には、パナソニック ホームズのエアロハスの機能にいちばん近いのは、三井ホームの快適ブリーズかと思っています。
エアロハスはメンテナンスコストがかからない。三井ホームは年間18,000円と高価
ここで注目したいのは、維持していく上でのメンテナンスコスト。
三井ホームの快適ブリーズには、1年に1回有料のメンテナンスをしなければいけないそうです。
三井ホームの全館空調には、「デンソー製」と「東芝製」があり一概には言えないんですが、友人は全館空調のメンテナンスに、「18,000円/年」のコストがかかると言っていました。この先、ずーっとです。
仮に20年メンテナンスを受け続けたとして、それだけで約36万円です。
エアロハスにはこのような毎年の費用負担が発生するようなメンテナンスコストは特にかかりません。
エアロハスは導入費用は高いですが、メンテナンスコストを考えればすぐに三井ホームの「快適ブリーズ」を追い越します。
換気システムの電気代は年間わずか300円程度。真冬のエアロハスの電気代も他社よりかなり低い想定
三井ホームに住む友人は、冬の電気代が3万円を超えたと言っていました。
対して、エアロハスだと冬場の電気代が2万円に満たないという評判が多く見受けられます。
正直なところ、わが家はまだ完成していないので、実際のエアロハスのデータは取れていません。
それでも、エアロハスを導入してもZEH申請が可能なことを考えれば、電気代が安く済むと言うことの信ぴょう性は高いと言えます。
また、エアロハスを稼働しない時期の春や秋は、24時間換気システム(第1種換気)だけ動くようになりますが、とても熱交換が良いにも関わらず年間の電気代は300円程度で済むとのこと。
パナホームの換気システムの機能の良さを実感しました。
空調の効き加減については、実際に全館空調を導入している住宅展示場や完成見学会に出かけてみるのがいちばんですよ。
エアロハスに限らず、他のハウスメーカーの全館空調もぜひ体感してみてくださいね。
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