わが家はパナソニック ホームズでおうちを建てました。→選んだ理由はこちら
パナソニック ホームズは「ハイコスト住宅」の分類に入ると思います。つまり、購入金額は決して安くないと思います。
意外にも、木造系ローコスト・ミドルコストメーカーと比較していたぐらいなので。
それにしても、友人・知人に「パナソニック ホームズで建てた」という話をすると、口を揃えてみんなに「高い家建てたね〜うちは高くてパナホーム買えない!」なんて言われてしまいます。
まさにその通りで、たしかにパナソニック ホームズのおうちの購入金額は高かったです。→坪単価についてはこちら
ちなみに、私自身は、ローコストメーカー=悪いとは思っていません。
- 初期投資がお安い
- それなりに十分な住宅設備が整っている
- アパートの狭い部屋ではなく、広いおうちで家族が楽しく暮らせる
- 土地代が高くても、建物が安く済めば少しでもローン返済がラクになる
私の実家はローコスト住宅(坪単価50万円未満)です。大手ハウスメーカーではなく、地元の工務店(…つぶれてしまった…)が建てたおうちです。
築25年経った今でも、問題なく住めるおうちです。
ただし1つ思うことがあって、35年の住宅ローンを組んだのだとすれば、築25年の時点であと10年返済が残っている計算になります。
その間、外壁と屋根のリフォームで200万円ほどかけて1度修繕しています。
あと10年もつのだろうか…(心の声)
(ちなみに実家は住宅ローンをすでに完済しています。)
住宅ローン35年返済を前提にした場合、「建物は35年もつのか?、ランニングコストはどう?」ということを考えると、ローコスト住宅のコスパはあまり良くないと実感しています。(住宅ローン返済総額、住み心地、補修費用、火災・地震保険のコストなどを考えた場合)
ローコストとハイコストの大手ハウスメーカーの間で悩むなんてお門違いなような気もしますけど、そんな方も意外に多いんじゃないでしょうか。
注意ポイント
人生のうちで2回ローコスト住宅を建てる意気込みがあれば選択肢としてアリだと感じた
35歳でおうちを建てたとして、35年で70歳です。
なので、最低35年間は住む前提で考えたとします。
わが家は建物の費用として3,000万円以上をかけました。
仮に同じ規模で1,500万円で建つおうちなら、単純に考えて人生で2回おうちが建てられますよね。
(実際は、取り壊しや建て替え時の費用などでそううまくはいきませんが…)
住宅設備や住宅性能は年々進化しますので、その時代に合った最新のものを導入しつつ建て替えができるなら、それは幸せなことだと思います。
正直、おうちを修繕したり、大規模リフォームをすることを考えれば、ローコスト住宅を2回建てた方がお安く・しかも快適なおうちに仕上がるんじゃないかなと思っています。
しかも1度建てたおうちへの愛着で、建て替えに踏み切れないことの方がほとんどではないでしょうか。
この辺は、人生終わってみないとわからないところではありますが、できる限り快適に長い間住むのには、パナソニックホームズの方がいいなと思ったところです。
土地にものすごくお金がかかるなら、建物をローコストにするのは賢いと思う
うちの場合、パナソニック ホームズに決められた理由の1つに、土地が思ったより安く手に入ったという点がありました。
もし、土地にかかるお金があと数百万円アップしていたら、ローコストをもっと真剣に考えたと思います。
まさにうちの両親は、土地相場が一番高いときの住宅取得、くわえて金利も高い時代だったので、建物は安く仕上げる選択肢しかなかったそうです。
それでも、借り入れ総額をおさえたことによって、早期のローン返済が実現している点を考えれば、長い目で見てオトクだったのではないかと思います。
いくら低金利時代でも35年の住宅ローンを組むと返済総額は意外に高くつく…ローコストでも高上がりになる可能性
仮に1,500万円のローコスト住宅を買うのに、現金を持っていれば金利分の心配はする必要はありません。
でも実際は、土地を購入して、建物分の費用を足して、足りない分を住宅ローンでまかなうようになるはずです。
つまり、買ったときは1,500万円だったおうちも、35年後にフタを開けてみたら実は総額2,000万円かかっていたということになります。
つまり、金利に対するランニングコストは不利になってしまいます。
冒頭にも書きましたが、築25年も経つとおうちもいろいろ修繕が必要になります。その25年の間に、子供の進学がかさなって、家計は厳しくなるのは目に見えています。
この点、大手ハウスメーカーはネット銀行の提携ローンを使うことができます。(借り入れ条件は少し厳しいけど)
我が家は住信SBIネット銀行で、変動ではありますが0.4%台で借りているので、2.16%の保証料を先払いしたとしても、かなり有利な条件の住宅ローンでした。
家賃並みの住宅ローン支払いで…は、罠だと思っている
ローコスト住宅の営業文句でよく聞くのは、「今の賃貸家賃並みの支払いで戸建てに住める」というパターンです。
でも実際には、
- ローン金利負担分
- 火災保険・地震保険の支払い
- 固定資産税支払い
- 水道光熱費
- 庭などの外構の維持費
- 将来の修繕・リフォーム費用…
と、賃貸住宅には発生しなかった支払いがたくさん出てきます。
この辺の費用負担分を甘く見ていると、絶対に住宅ローン地獄に陥ります。
特にローコスト住宅の場合、火災保険が高くついたり、光熱費がかさんだり、10年後に外壁などの修繕費用が発生する可能性がある点で注意が必要です。
頭金をどれだけ持っているかで、住宅メーカー選びの選択肢が変わる
住宅取得に関して、頭金はとても重要だと思います。
「頭金ゼロでも建てられる!」というのは嘘ではありませんが、絶対に不利です。
もし1,000万円の頭金があったとしたら、
- 総額4,000万円のおうちを、3,000万円の借り入れで購入できる
…んです。
これが、頭金ゼロだったら、同じ3,000万円の借り入れで、総額3,000万円しかかけられなくなっちゃいますよね。
1,000万円違えば、家のグレードもグッと変わります。
逆に、ローコスト住宅を短期の住宅ローンで買うという選択肢だってあります。可能性は無限大です。
多く借りておいて、あとで繰り上げればいいとも言いますが、今まで頭金が貯まらなかった家計で、将来繰上げ返済ができるとは到底思えません…。この辺は家計管理が重要になってきます。
ローコスト住宅に35年縛られるなら、賃貸で住みかえの方が気がラクかも…と感じた
基本的に、おうちは一度建てたら長く住むものです。
うちの両親だって、住宅ローンを完済した時点で「平家にでも建て直そうかな」と言っていましたが、実際はそうしていません。
もし住宅ローンを35年かけて返し続けるなら、もはや建て替えなんて考える余地もありません。
どんなおうちであっても、住宅ローンは借りたら返すほかありません。
賃貸であれば、生活水準に合わせて住みかえも可能です。
もしかしたら将来マイホームを手放すかも?…売りやすさも考えるべき点の1つ
ものすごくいい場所に土地をお持ちでしたら問題ありませんが、人口減少にあたって土地は余る傾向です。
中古住宅としての土地の売りやすさを考えてみると、
- 名の知れたハイコストメーカーが建てたおうちが建っている土地
- ローコストメーカーor知名度の低い地元工務店が建てたおうちが建っている土地
この場合、値段が似たような価格なら、ハイコストメーカーの方が売れるはずです。むしろ良い値段がつくかも知れません。
リサイクルショップに行って、ルイヴィトンのお財布は良い値段で買い取ってもらえても、無名の皮の財布は二束三文になってしまうのと似た感じだと思います。
最近では、負動産(負の遺産となる不動産)という言葉もあるぐらいなので、長い目で見た将来のこともよく考えておくべきだと思います。
▼住宅の売却には性能表示があると有利です
ハイコスト住宅でも住んで満足とは限らない。光熱費や修繕費用などのランニングコストをしっかり考えよう
ちなみに、ハイコスト住宅(大手有名ハウスメーカー)=良いという訳でもないと思います。
どうしてもテレビCMを流しているような有名メーカーは、広告宣伝費や全国展示場の出店・維持費用が上乗せになってくるので、その分の費用増は当たり前になります。
その点、地元の腕のいい工務店が見つかれば、同じような構造工法・素材などを使用して、腕の良い大工さんが作ってくれて、さらに価格もリーズナブルということだって十分に考えられます。
パナソニックホームズの場合は、パナソニック ホームズでしか建てられない建物である点が気に入った
- 鉄骨住宅である点
- オリジナルの全館空調が入れられる点
- 耐震・制振構造に優れている点(災害に強い)
- 太陽光パネルと蓄電池で光熱費がおさえられる点
- 耐久性が高い素材(キラテックタイル等)を使っているので、修繕のランニングコストを抑えられる点
など、ローコストメーカーや工務店にはない特色があった点でも選択に満足できました。
ハウスメーカー・工務店選びはいちばん難しく、悩むところですが、ぜひ後悔のないようにいろいろな視点で考えてみてくださいね。
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