大手ハウスメーカーでおうちを建てるにあたって、住宅性能表示制度を受けやすいというメリットがあります。
一部選択項目もありますが、住宅性能表示では以下のような項目を等級や設計図などで示していきます。
住宅性能表示の10分野
- 構造の安定(耐震等級等)
- 火災時の安全
- 劣化の軽減
- 維持管理への配慮
- 温熱環境(断熱性など)
- 空気環境(ホルムアルデヒド・換気対策など)
- 光・視環境(開口率)
- 音環境
- 高齢者への配慮
- 防犯
よく聞く「耐震等級3」と言うのは、住宅性能表示の中の項目に入っています。
性能表示の判定は、第3者機関が行います。
「耐震等級●相当」と言われた場合には、保証書は存在していません。ニアリーイコールと言った感じ。
“相当”という状況で、何か問題があるのか?というと、火災保険(地震保険)の保険料が高くなります。
あとは、自社基準で「耐震等級3」と言っている関係で、なにを基準にして出したのかというのが不明確になりやすいですね。
住宅性能表示制度は、施主が希望すれば基本はどんな設計・施工会社でも受けられますが、実は地元工務店などではあまり勧められません。申請し慣れていない施工会社だと、正直めんどくさいらしいです。
その点、パナソニック ホームズの場合は、標準の契約内容の中に住宅表示制度の申請が含まれています。
ポイント
性能評価は、第三者機関が行ってくれます。積水ハウスで説明を受けた際は、申請は任意で費用は約10万円(実費)とのことでした。
住宅性能表示制度の申請の実績が少ないところだと、等級を上げるための建築コストが増す場合があります。
パナソニック ホームズの場合、通常施工で耐火性能以外最高等級です。
▼「性能表示制度を利用したか・しなかったか」で、火災保険・地震保険の支払い保険料が変わります。
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実際にわが家が交付を受けたパナソニックホームズのカサートSの住宅性能表示(耐震等級など)の等級内容
住宅性能表示制度の等級について、わたしたちが要望したことは一切ありません。ちなみに「ZEH申請」をしています。
あるとすれば、わが家のカサートSの断熱材はロックウール16cmのハイグレード断熱になっています。(標準は10cm)
つまり、パナソニック ホームズのカサートSを建てれば基本は何もしなくても、ほとんどの項目で最高等級を取得できます。
最高等級を取得している項目
- 耐震等級→3
- 耐風等級→2
- 劣化対策等級→3
- 維持管理等級→3
- 断熱等性能等級→4
- ホルムアルデヒド発散等級→3
最高等級を取得できていない項目
- 感知警報装置設置等級→2(最高は4)
- 耐火等級<開口部>→1(最高は3)
- 耐火等級<開口部以外>→1(最高は4)
- 高齢者等への配慮→1(最高は4)
わが家は高齢者への配慮はまったくしていない住宅なので、「高齢者への配慮」等級を上げることはできませんね。
建設土地は特に防火地域の指定はありません。
▼火災保険の契約内容はこちらです
住宅性能表示制度は「おうちの安心」だけではない。さまざまなメリット
保証書があることで、建物の価値の評価がしやすくなるよ!
住宅性能表示制度があることで、「うちの建物はこんなレベルだよ!」というのを評価してもらいやすくなります。そうすると、以下のようなメリットがあります。
- 中古で売りやすい(買うときの判断がしやすくなる)
- 耐震等級におうじて、地震保険の割引が受けられる
- 住宅ローン金利が優遇になることも
- 性能表示項目にトラブルが起きた場合、専門機関が紛争処理対応してくれる
個人的には、中古で売却をするとき「住宅性能表示制度」の本領を発揮するのでは?と思っています。
耐震等級はよく聞きますが、「劣化対策」や「維持管理」「断熱性能」などは、中古で買うときなかなか判断しにくいですよね。
また、わたしが中古物件の買主だったら、もし似たような条件(金額や立地、坪数、築年数)で性能表示アリとナシの物件が出ていたら、「性能表示アリ」の方を中心に検討すると思います。
もしかしたら性能表示制度を利用していたことで、相場より少し高く売れることだって十分に考えられますよね。
▼性能表示制度を利用したこともあり、我が家の場合は地震保険は加入していません
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