我が家はパナソニック ホームズでおうちを建てました。
キッチンはもちろんPanasonic製で、ラクシーナのフルフラットのフロートタイプを選択しました。→仕様はこちら
キッチンはラクシーナって決めても、仕様はいろいろあるよね…。どうしようかな?
ラクシーナのオプションなどを調べていて知ったのは、パナソニックキッチン独自の「トリプルワイドIH」の存在でした。
画像:パナソニックシステムキッチン公式サイトより
私はトリプルワイドIHを使って早4年。本当に採用してよかったオプションでした!めっちゃ料理がしやすい!
トリプルワイド対応キッチン
- Lクラスキッチン
- リフォムス
- ラクシーナ
- パナソニックキッチン以外のキッチンには、トリプルワイドIH(トリプルワイドガス)は付けられません。
- 上記パナソニックキッチンでも、ステンレス天板には取り付け不可です。
トリプルワイドIHの最大の特徴は、IHクッキングヒーターが横並びに3つ付くことです。
賃貸のIHヒーターは2つなんですが、ときおり「足りない」と不満になることも多かったですね。
トリプルワイドIHのデメリットとしては、
- 魚焼きグリルがない(その分、収納に)
- シンクとIHの間の作業スペースが減る(スラくるネットでカバー)
- オプション対応になって、費用アップになる(魚焼きグリルがない分、意外と費用を抑えられるかも)
- ステンレスカウンターには非対応
- 将来IHコンロの入れ替えを検討した場合、トリプルワイド一択になってしまう
こんなところでしょうか。
人工大理石の天板がトリプルワイドIHの形にカットされてしまうので、将来故障などで入れ替えしたくても、普通のIHコンロは入れられません。
トリプルワイドIHの機能面ではとても大満足ですが、今使っているIHが壊れてしまったときに後悔するかもわかりませんね…。
…でも人気ですし、きっと廃盤にはならないと信じています。
この記事では、我が家に導入したトリプルワイドIHの使いやすさと感想、注意点などについてまとめます。
▼そもそも熱源をガスにするか、IHにするか悩んでいる方はこちらの記事も参考にどうぞ
パナソニックキッチンの「トリプルワイドIH」の主な特徴とオプション差額について
- 3つすべてがIHヒーター(両側は3kw、真ん中のみ1.5kw)
- 横並びで鍋を置けるので、料理がしやすい
- 横に広いので、手前のスペースが空く。皿に盛り付けなどしやすい
- 魚焼きグリルがつかず、その分収納になる
- カウンターとの段差が小さいので、お掃除楽チン
- 通常の2口IHコンロに比べると、数万円アップのオプションになる
魚焼きグリルを使わないわが家では、トリプルワイドIHにして大正解だったと感じています。デメリットもちゃんと理解していたので、まったく後悔はありません。
ちなみに我が家は、魚焼きについては電子レンジの過熱水蒸気機能を使用しています。
実際に3口横並びIHは便利なのか?
例えば子供とキッチンに立つことを想像してみてください。
2口コンロの幅だと狭いんですよね。
トリプルワイドIHだと、横に広いのでコンロの前に2人立てます。なので、とても便利になりました。
さらに、炊飯器での炊飯をやめて、鍋炊飯に切り替えました。これも横並びのIHだからこそストレスなくできることだと思います。
ただし、横に広いので、シンクとIHコンロの間の作業スペースは小さくなってしまいます。これはデメリットですね。(解決法については後述しています)
段差がないので掃除がしやすい
また、コンロと天板にほとんど段差がないので、拭き掃除がほんとうにラクです。よく汚れ防止の隙間テープを貼っている方もいますが、そもそもテープで埋める必要ないです。
魚焼きグリルはないけど、排気口あり
あと、トリプルワイドIHは、魚焼きグリルがつかないのも大きな特徴です。
つまり、魚はどうしても魚焼きグリルで焼きたい!という人は、選択肢には入れられません。
うちはというと、魚は電子レンジの加熱水蒸気機能で焼いています。天板の上にクッキングシートを敷いて、それで魚を置いて、スイッチを入れるだけ。
ということで、アパート暮らしでも一度も魚焼きグリルを使ったことがありませんでした。
魚焼きグリルの位置には、代わりに収納がつきます。オタマや菜箸を入れておくスペースとして有効活用ができますね。
魚焼きグリルは付きませんが、排気口はしっかりありますので、入居前に排気口カバーの準備をお勧めします。
▼こちらの商品のようなロングサイズを購入しましょう
\ 入居前準備品まとめ /
3口IHそれぞれの機能や火力の違い
左右のコンロはには、
- 9段階の火力調整
- 湯沸かし
- 揚げ物
- タイマー
以上4つの機能がついています。
真ん中のIHのみ、火力調整6段階になっていて、特別な機能はつきません。
真ん中のIHも中火ぐらいの火力があるので、十分にフル稼働できますよ!
気になる普通のIHコンロとの差額はどれぐらい?
我が家はパナソニック ホームズで建てたので、少し割引が大きかったからかもしれませんが、トリプルワイドIHにしたことでの差額はほぼありませんでした。
意外と魚焼きグリルが高額なようで、グリルがない分、全体の価格が抑えられるようですよ。
ちなみに色はグレー、ゴールド、ブラックとありますが、定価でブラックだけ5万円やすかったです。
▼パナソニックキッチンには「マルチワイドIH」という4口タイプも存在します。
個人的には、トリプルワイドIHで特に問題はありませんでした。
トリプルワイドIHのグリル部分にある収納引き出しは、意外に奥行が浅い…けどすごく便利!
トリプルワイドIHでは、グリルが付かない分、プッシュオープンの収納の引き出しが付属してきます。
奥行は写真のでいっぱいいっぱい!
魚焼きグリルのような奥行の収納ではないので注意です。
トリプルワイドIHの引き出し部分には、オタマや菜箸などのカトラリー類を収納しています。
フルフラットのキッチンを採用したので、できるだけ天板の上には何も置きたくないことを考えれば、収納が増えたことはとてもうれしい点でした。
トリプルワイドIHを選ぶと、操作部もプッシュオープン式で使用中も収納できる。油汚れなどと無縁に
使ってみて意外に便利だと感じたのは、火力の操作部が隠せることです。とっても汚れにくいですよ!
我が家にきた友人が、「え、どこにスイッチあるの?」と不思議がっていましたが、プッシュオープンで出てくるタイプなので普段は見えません。
使っていない時の見た目がとってもスマートだし、コンロの前の部分にお皿を置いても邪魔になりませんよ。
また、どうしてもお料理をしていると、水分や油分がはねてしまったり、盛り付けの際にこぼしてしまったり…
トリプルワイドIHの場合は、プッシュオープン式で常に隠れている状態なので、無駄な汚れは付きにくいですよ。
トリプルワイドIHの見落としがちなデメリット
IHコンロ入れ替え時に、またトリプルワイドサイズを入れる必要がある
トリプルワイドIHは、パナソニックキッチンだけの仕様になります。
他の通常タイプのIHコンロは、どのキッチンにも対応するようにできているので、故障などして入れ替えする時も選択肢が豊富です。
万が一、トリプルワイドのサイズのコンロが廃盤になったら天板ごと交換するしかないのかな…。もしくは、選択肢が少ないせいでお値段がかさむかも…!
シンクとIHのあいだの作業スペースが減るので「スラくるネット」をつけよう
パナソニックキッチンには、「スラくるネット」というオプションがあります。
スラくるネットとは、水切りにもなり、作業台にもなる万能なステンレスラックです。
スラくるネットを使えば、作業スペースがシンクに張り出して増えるので、トリプルワイドIHのデメリットを補ってくれますよ。
スラくるネットの定価は6,000円ほどですが、楽天市場やYahooショッピングなら半額程度で購入することもできます。
我が家の場合は、キッチン幅もそこまで狭くなく、フルフラットキッチンで天板の奥側まで調理スペースとして使えるので、スラくるネットは水切りとして使うことの方が断然多いです。
通常のIHを選ぶときの注意点! 3口あるけど、ほどんどの場合の3つ目の小さい丸は「ラジエントヒーター」です
トリプルワイドIHは、IHクッキングヒーターが3つ横並びでついているのが特徴ですよね。
でも、その他の普通のIHヒーターも、よく見ると3つ鍋が置けるようになっているんですよね。
3つ鍋が置けるなら、普通のIHヒーターでも一緒じゃん!という話になりがちなんですが、実はほとんどの場合、真ん中の小さいマルはIHクッキングヒーターではありません。
通常のIHについている3つ目の小さいマルは、「ラジエントヒーター」という、ニクロム線を渦巻き状にして熱を出す器具のことです。
3口IHのコンロもありますが、オプション対応になることが多いです。
- IHヒーター→電磁波によって加熱。IH専用の鍋が必要で、IHヒーター自体は熱を持たない
- ラジエントヒーター→ヒーター自体が加熱する。IH非対応の鍋でも使用でき、簡単な網焼きなども可能
IHコンロにラジエントヒーターを設置する目的は?
- IH非対応の鍋も使用したい
- 餅や海苔などのあぶり焼きに使いたい
- IHを3口にすると価格がアップしてしまうので、ラジエントヒーターで価格調整
…以上!!
旦那の実家がキッチンのリフォームをしたときに、ガスからIHに変えました。ついでにラジエントヒーターをつけました。
結局のところ、ラジエントヒーターはまったく使っていないそうです。
そもそもIH対応鍋にガス火専用鍋が混じるとややこしくなるので、持ち物は自然にIH対応の鍋だけになっていきます。
しかも餅や海苔は、オーブントースターで焼いた方が早いです。
お湯を沸かすのも、IHの方が早いですし。(トリプルワイドIHには湯沸かし機能が付いていて、超短時間でお湯が沸きます。電気ケトルいらない気がする。)
そもそも奥まった位置にラジエントヒーターがあるので、手前のIHを使っていると使いにくいですよね。蓋を取るにも、手前のIHの鍋の熱気でヤケドの心配があります。
よくよく考えてみると、ガス火のコンロだと3口は一般的ですよね。ラジエントヒーターは、導入費用が高いIHの代わりとしてついているものなのかもしれません。
ラジエントヒーターは、IHより導入費用が安い。ガス火からIHに変えた人に配慮したものと考えるとしっくりくる。
必要ないものは省きたい。お値段の安い黒の「トリプルワイドIH」を導入することに
うちの場合は、
- 魚焼きグリルは使わない
- ラジエントヒーターも使わない
という結論になります。
ちなみに、「シルバー色/シャンパンゴールド色」と「ブラック色」のトリプルIHの違いは、温度が高いことをお知らせする「光るリング」が付いているかどうかです。
シルバー色/シャンパンゴールド色の方が、定価で5万円アップです。
黒は汚れも目立たないし、使い方はなんら変わらないのでオススメですよ。採用してよかったです!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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