わが家はパナソニック ホームズでおうちを建てました。
完全注文住宅なので、予算と建築条件が許すかぎり、自由におうちの設計ができるのが魅力です。

- 玄関を入って目に入る位置にニッチをつけたい
- 給湯器や空調のリモコンが集まる部分にリモコンニッチをつけたい
- マガジンラックにしたくてニッチをつけたい
- 家族の写真などを飾るスペースとしてニッチをつけたい
- ニッチの背面にタイルやかわいい壁紙を貼りたい
- 限られたスペースを有効活用したい(廊下など)
壁をくぼませるのでスペースを有効活用させつつ、おしゃれなニッチ(飾り棚)をつけたいという要望は多いのではないでしょうか。
…でもわが家はというと、リモコンニッチも、飾り棚としてのニッチも1つもつけませんでした。

最近「ニッチ」のメリットとおしゃれさが評価されがちですが、この記事では、ニッチが必要か考えるときにぜひ抑えてほしいデメリットをまとめます。
節約のため!ニッチの造作費用は約1万円〜。大型になったり、変形の場合だとさらに費用が増す
まずはじめに、ニッチを作るのにはもちろん費用がかかります。
一部、木造住宅の場合はサービスでやってくれることもあるようですが、わが家が建てたパナソニック ホームズでは有料でした。

最近インスタを見ていると、
- おうち型のニッチ(上部が三角になっているもの)
- Rたれ壁型のニッチ(上部が半円形になっているもの)
など、おしゃれなニッチもたくさん見かけます。
↑ちょっとおしゃれなニッチの方が、ただの四角いニッチより費用は増します。
さらに背面におしゃれなモザイクタイルを貼りたい!となれば、大きさにもよりますが1箇所のニッチで5万円以上の費用増になってくる可能性もあります。
凹ませる範囲によっても費用が変わってくるので、ぜひ設計担当者さんと確認してみてくださいね。

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リモコンニッチを作る場合は、配線の関係で壁をふかす必要があるので注意すべき
最近の住宅は、電気製品を多く使っているのでリモコン操作も多いですよね。
- 給湯器
- 空調のリモコン
- 照明のスイッチ
- HEMS
- 太陽光のモニター
- 床暖房のリモコン
などなど、ずらっとスイッチ類が並ぶので、スイッチニッチを使ってキレイに収めたいという方も多いと思います。
しかしながら、スイッチ類には配線がつきものなので、配線の分は壁をふかす必要が出てきます。もちろんその分、造作費用も増します。
この辺は、設計担当者さんによく確認してくださいね。
リビングのスイッチ

ダイニングのスイッチ
キッチンの横壁の裏側なので、完全に死角です。
置くものが難しい!ニッチの奥行きは約4センチ〜8センチ程度。何をどこに飾るかよく考えないと失敗する
ニッチは、壁をくり抜いて造作されます。
つまり、壁の厚さ以上のニッチは基本的には作ることはできません。(壁をふかせば可能ですが。)
とすると、必然とニッチの奥行きは決まってきますよね。
パナソニック ホームズの場合のニッチの奥行き
- 鉄骨の柱(直径8センチ)がある間仕切りでは、約8センチまでの奥行きのニッチ
- 石膏ボードのみの間仕切りの場合は、約4センチ程度の奥行きのニッチ
お花を飾りたくてニッチを作る場合、4センチではちょっと足りませんよね。
写真立てを置きたい場合でも、4センチでは足りない場合があります。
逆に8センチの奥行きがあるニッチであれば大抵のモノは置けますが、鉄骨の柱が立っている壁面でないと壁をふかす必要があります。

ニッチが欲しい場合、設計段階でよく考えておかないと、必要な場所に必要な奥行きのニッチが配置できなくなってしまう可能性があります。

ニッチは壁の厚さが薄くなる!外壁面にはつけられないなど、制約も多い
ニッチを造作するのは、基本は間仕切り(室内壁)の部分になります。
外壁面には断熱材が入りますし、筋交い(パナソニック ホームズで言うアタックフレーム)が入るので、ニッチをつけている場合ではありません。(壁をふかすなら別ですが。)
そして当たり前のことながら、ニッチを作る分、間仕切りの壁は薄くなります。
壁が薄くなることで起こる影響は、音が少しだけ漏れやすいとか、うっかり何か刺してしまった時に貫通しやすいとかその程度ではありますが…。
ニッチはホコリが溜まりやすい!マメに掃除できて、センスが良い人向けの上級アイテム
なんといっても、ニッチは「くぼみ」なのでホコリが溜まりやすいです。
ホコリはすみっこに溜まる性質があり、ニッチはまさにホコリの溜まり場です。
床は掃除機をかければある程度キレイになりますが、ニッチを掃除するとなると二度手間です。
また、「飾り棚」として使っている場合は、モノを動かさない分、なおさらホコリが溜まりやすいです。
- 季節ごと飾るものを変えて楽しめる人
- 「この部分には、これを飾る」という明確なビジョンがある人
- ニッチ(飾り棚)といえど、ごちゃごちゃとモノを置かない自信のある人
- こまめに掃除できる人
↑こんなマメでインテリアセンスが上級な人でないと、ホコリを飾ることになりかねません…。

「モノを収納しつつ、飾る」という用途なら、飾り棚を設置するという考えもあり
ニッチは、壁をくり抜くため奥行きが浅い分、収納棚というよりは「飾り棚」という使い方の方がしっくりきます。
またニッチは建築段階で作られるので、生活してからの使い方のイメージがなかなかできません。
結果的に、
- ニッチの場所がイマイチ…
- ニッチをおしゃれに使えずに持て余す…
- 厚みが足りずに飾るものが限られる…
など、うまくニッチを使いこなせないという失敗に繋がります。
もしスペースがあるなら、「ここぞ」というところにウォールシェルフなどを設置するのも1つの手です。
ウォールシェルフなら、棚板の奥行きを自由に選べますので、ニッチよりも用途が広がります。

▼ニッチでなくとも、手軽に後付けできる壁面収納もあります
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▼こちらの記事で紹介しているウォールシェルフなら棚板の奥行きも選べますよ。
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