土地探しや、住宅メーカーを見ていると、おうちにかかるお金はピンキリなことがわかります。
ローコスト住宅もあれば、有名ハウスメーカーもあり…。
そして、土地探しから始める人。立地によって坪単価が全然違います。
資金が潤沢にあって、年齢とともにお給料もうなぎのぼり↑ならまだしも、そうじゃないから困ったもの…。
住宅ローンの金額を考える3ステップ
- (65歳-自分の年齢)で、借り入れ年数を出す
- (現在の家賃-1万円)で、無理のない月々返済額を出す
- 上の計算式で出た(借り入れ年数×月々返済額×12)で総額を出す
例:35歳、家賃8万円の賃貸物件に住んでいる場合
- 借り入れ年数=30年
- 月々返済額=7万円
- 総額 (30×7×12)=2,520万円
↑約2,500万円までの借り入れであれば、今の生活水準を保ちつつ暮らせるイメージですね。
ココに注意
あくまでも「ざっくり把握」した場合です。
各家庭によって、最適な住宅ローン返済計画は変わります。家計の見直しも大切なので、必ずFPさんなどに相談しましょう。→家計の見直しをしてくれるFPを探す
では、以下で上のように考えた私の考え方についてまとめます。
借りる人の年齢によって返済可能年数が変わる。65歳までの完済計画がベスト
65歳というのは、一般的な「定年」をベースにしています。
35年ローンで考えると…
- 25歳なら、完済時は60歳
- 35歳なら、完済時は70歳
もちろん、35歳で35年ローンを組むことが悪いことではありません。
考えたいのは、70歳になっても毎月同じ額のローンを返せるものでしょうか。
…わたしは無理だと思います。
実際には35年ローンで組んでおいて、繰上げ返済して返済期間を縮めるという方法もありますが、繰上げ返済ができる保証があるでしょうか。
- 公務員
- 大手企業にお勤め
- 手に職がある
↑こんな条件のお仕事をされているなら、60歳を超えてもローンを払い続けられる可能性は高いですし、退職金で一括返済できてしまう可能性も残っています。
でもそうじゃないごく一般の会社員は、60歳を過ぎても返済期間が10年以上残るローンの組み方はリスクが高いです。
「住宅ローン返済額=家賃」という考え方は捨てよう。プラスαを考えないと破綻する
賃貸の家賃を基準に、住宅ローンの借り入れ総額を考えるのはあまり良くありません。
一戸建てに住むと、住宅ローンの返済以外にもいろいろなお金がかかります。
- 住宅ローンの金利負担分
- 不動産取得税(1回だけ)・固定資産税(毎年)→1年目の固定資産税について
- 火災保険(最長10年)・地震保険(最長5年)→我が家の契約内容
- メンテナンス・修繕費
- リフォーム費用
などなど。
賃貸より大きい一戸建ては光熱費がかさむことも十分に考えられます。
そして10年、20年…と住んでいると、ガタがくる設備も出てきて、修理費用が必要になることも。そういったメンテナンスにかける資金も準備しておかないといけません。
とすると、家賃8万円で家計が余裕だったならまだしも、ギリギリOKぐらいだった場合には同じ額で毎月の返済金額を設定するのは危険です。
最低でもマイナス1万円は見ておかないと、住宅ローン以外の支払いに支障が出ます。
なので、毎月の返済可能金額は、8万円ぐらいに設定しました。
「ボーナス払い」は公務員でもない限り設定しないほうが無難
住宅ローンって、月々の支払いの他に、「ボーナス払い」って支払い方も用意されてます。
だって、ボーナスが次も、その次も同じ額出る保証がありますか?
うちの父親は、住宅ローン返済中の家計が苦しい中、不況でボーナスゼロになってしまってさらに苦しくなってましたよ。
そういう親のがんばっていた姿(というか、苦しみ)を見ているので、「ボーナス払い」という選択肢は捨てておいた方が無難だと考えています。
しいて言えば、公務員であればボーナス払い設定しておいてもいいかもしれませんね。お給料が景気に左右されることが少ないので。
まず金利は考えずに、「借入年数 × 月々返済額 × 12」をしてみよう。それぐらいの住宅ローン借入金額なら無理なく返せるはず
2019年現在、変動金利は1%未満、固定金利でも1.5%程度(金融機関や借り入れ条件によって異なる)とすると、昔ほど利子分にビビることなく借りられるのがうれしい点です。
ということで、とりあえず利子分を抜いて計算してみます。
うちの場合
つまりわが家の場合は、頭金プラス2,880万円の買い物ができるというイメージになります。
ココに注意
実際にはここに利子がつきます。住宅ローン金利は、銀行によってまったく違うので、よく比較することが重要です。
予算しっかりを決めてから住宅メーカー選びと間取り決めをした方が良い
予算さえ出れば、住宅メーカーの選択肢も変わってきます。
- ローコストにするのか
- ランニングコストを重視するのか
- こだわりを詰め込むのか
予算によっては、「建売住宅」を視野に入れてもいいかもしれません。
逆に、予算があったのにも関わらずローコストにして、あとで後悔するということも防げます。
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