注文住宅の購入に欠かせないことの1つ、住宅ローン。
住宅購入資金をすべて現金で用意できるなら必要ありませんが、借り入れをする人がほとんどではないでしょうか。
住宅ローンを借りられなければ、おうちが買えないはずなので、審査に通るかどうかは重要なポイントですよね。
しかも、できるだけ金利条件の良い銀行で借り入れしたいところ。
…ただし、住宅ローンの借り入れ条件の良い銀行ほど、審査もシビアになってきます。
クレジットカードの使い方次第で、住宅ローンの審査において、普段の何気ない生活で意外とマイナスになってしまうポイントがあるので注意が必要です。
この記事では、金融機関に勤める友人に聞いた、クレジットカードと住宅ローン審査についてのポイントをまとめます。
ココに注意
年収がそれなりに高いからと言って、住宅ローンの審査に通りやすいという問題ではないのが難しいところ。
ただし、銀行を選べば(もしくはフラット35を利用すれば)借りられる可能性がありますので、事前審査をしてみましょう。
クレジットカードをたくさん保有していて、すべてにキャッシング枠があると住宅ローンを借りられる上限金額が減る
クレジットカードは、別に何枚持っていても大丈夫です。
ただし、すべてのクレジットカードにキャッシング枠を設定するのは避けた方が無難です。
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もちろん、こんなおトクな勧誘を受けて、今日のお買い物からおトクになるなら入会しようかなと思いますよね。
入会してもいいんですが、申し込み時にキャッシング枠を「なし(もしくはゼロ)」に設定しましょう。
クレジットカードのキャッシング枠は使っていなくても借りているのと同じ
仮に、キャッシング枠が「50万円」に設定されていたとします。
この場合、今まで一度もキャッシングを使ったことがなくてローン残高ゼロでも、50万円借りていると審査でみなされるようになります。
1枚ぐらいなら問題ありませんが、例えば5枚持っていてすべてにキャッシング枠が付与されていると、住宅ローン審査が不利になることは確実です。(ものすごく年収が高ければ大丈夫ですが…)
ポイント
普段使わないクレジットカードのキャッシング枠はゼロに設定しましょう。すでに保有しているカードについては、電話連絡してはずしてもらいましょう。
逆にクレジットカードを1枚も持っていないと住宅ローン審査に不利な可能性がある
では、クレジットカードを持っていなければ、住宅ローン審査に有利か?というとそうでもありません。
クレジットカードは、優良な使い方をしていればその分、信用力がアップします。
- ショッピング枠はいくらで設定されているのか
- 今まで延滞したことはあるのか
- キャッシングの状況はどうか
クレジットカードは、使っていると自動的にショッピング枠が増額されていくことがあります。
これは信用力が上がっていて、「この人はこれだけ買い物をしても、しっかりとお金を返す能力がある」とみなされているイメージですね。
逆にクレジットカードを1枚も持っていないと、審査のときに「この人はどの程度の生活力があるんだろう…」というのが掴めません。
ポイント
メインのクレジットカードを1枚決めて、優良な使い方をしていれば住宅ローン審査にも安心です。
複数のクレジットカードでリボ払いをしていると多重債務者とみなされる可能性がある
リボ払い、利用していますか?
だって金利が高すぎるから!
リボ払いとは、クレジットカードでの買い物の金額に関係なく、毎月の返済額を一定にする使い方です。
今月30,000円のお買い物をしちゃったけど、口座引き落とし額は毎月10,000円のリボ払いに設定した…←これがリボ払いの例です。
一見、毎月の支払額が安定しているのでやりくりしやすいように感じますが、実際には14%ほどの金利が上乗せされていきます。これは、消費者金融と同じぐらいの金利水準ですね。
このリボ払い、複数のカードで設定していると、多重債務扱いにみなされる可能性があります。
ポイント
リボ払いは1枚だけで使うなら住宅ローンの上限金額が少し減るぐらいのリスクはあるものの、特に問題はありません。ただし、複数利用はダメ。
そもそも、金利が高すぎるので最優先で一括返済した方がトクです。
クレジットカードの決済口座の残高不足で何度か延滞してしまった
1回ぐらいなら、口座の残高不足で延滞しても大丈夫です。ただし、その後すぐにしっかりと支払った場合に限りますが。
↓こんな場合は要注意!
- クレジットカードの支払いを連続で2〜3回以上、延滞してしまった
- 過去に延滞している分があるのに、最新の請求分だけ支払っている
連続で延滞してしまうと、「返済できない人」とみなされる可能性が高いですね。ブラックまではいきませんが、グレーになってローン審査は不利になります。
あと、過去に延滞しているのを忘れて、新しい請求から支払ってしまうと、延滞期間が長くなってしまいます。延滞してしまった場合は、必ず古い請求から完済しましょう。
請求を踏み倒している状態だとブラックです。残念ながら住宅ローンは借りられない可能性が高くなります。
ポイント
グレー情報は、5年経てばリセットされます。決済口座の残高不足の延滞を複数回していても、連続でなければ問題ない可能性が高いです。(半年〜1年に1回など)
スマホの購入代金を分割支払いしている場合も延滞に注意しよう
あと補足として、スマホ料金の分割払いも住宅ローン審査に影響しています。
もちろん、スマホ本体代金を分割で購入することには問題ありませんし、住宅ローン審査に悪影響はありません。
ただし、スマホの分割支払いを延滞してしまうと、クレジットカードと同じく信用情報に傷がついてしまいます。
ポイント
スマホ代金の分割払いもれっきとしたローンの1つ。延滞がないように気をつけよう。
住宅ローンの審査前に確認しておきたいクレジットカードの使い方まとめ
- クレジットカードをたくさん持ちすぎていないか→必要ないカードは解約しよう
- 余計なキャッシング枠は設定されていないか→キャッシング枠をゼロにする手続きを
- リボ払いをしていないか→リボ払いの残高がある場合は早めに完済を
- クレカの決済で延滞の経験があるなら→口座残高を管理しやすいように工夫できないか考えよう
もちろん、借り入れする機関(銀行)によって審査の状況は異なりますが、何気ないクレジットカードの使い方で審査に不利になる可能性があります。
ぜひライフスタイルを見直して、住宅ローン審査にのぞんでくださいね。
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