わが家はパナソニック ホームズでおうちを建てました。
うちのカサートは、「カサート S」という商品名です。
S以外のカサートシリーズとしては、「カサート C」というラインナップも存在します。
パナソニック ホームズの「カサート」であれば、鉄骨住宅であることは間違いありませんが、SとCでは建物の構造がまったく違います。
じゃあどっちがいいの?ということになりますが、そもそも担当地区の支社や協業会社によっては選べない場合も多いです。
うちの場合、カサートSの取り扱いのみの地域なので、選択肢にカサートCが上がることはありませんでした。
値段で選ぶなら、大型パネル構法のカサートCの方が、少しばかり安価で建てられると言われています。
設計の自由度を重視するなら、鉄骨軸組構造の15cmピッチで設計できるカサートSの方が柔軟に対応が可能です。
ポイント
ちなみに、外装(キラテックタイル)や、内装・建具の違いはない。遮音や制振性がより優れているのはS。
積雪のある地域は、カサートC(F構法)は対応不可の場合が多い。
パナソニック ホームズの「カサートS」の特徴と押さえておくべきポイント
- 制振鉄骨軸組構造(HS構法)
- 15cmピッチで設計が可能
- 高層ビル建築で採用されている制振技術(アタックダンパー)を採用
- 断熱材(ロックウール)が10cm入る。(わが家は寒冷地なのでハイグレード断熱にしたので16cm)
- 遮音性に優れている
- 旧商品名は「カサート テラ」
- 第1種換気採用
- 全館空調エアロハスを搭載できる→エアロハスとは
15cmピッチで設計ができるというのはけっこう重要で、限りある土地の中で最大限に希望を活かすには90cmピッチだとなかなか厳しいものがあります。
それに、鉄骨梁と柱で支えるので、大空間を作ることも夢ではありません。
わが家の地域で「カサート S」が標準になっている理由は、断熱性にもあります。壁の中に断熱材ロックウールが16cm入るそうで、寒冷地には「カサート S」の方がより向いているとされています。
▼鉄骨軸組のカサートは、地震に強い点でも安心です
パナソニック ホームズの「カサート C」の主な特徴と押さえておくべきポイント
- 大型パネル構造(F構法)
- 90cmピッチで設計が可能
- 耐震にはパワテックパネルを採用
- 旧商品名は「カサート ファミオ」
- 全館空調エアロハスは対応不可
パナホームには、大型パネル構法の「エルソラーナ」という商品が存在しました。(今でも住宅展示場によっては、エルソラーナが建っています。)
カサート Cは、エルソラーナの後継モデルのイメージです。
90cmピッチで設計していくため、カサート Sに比べると設計の自由度は低くなってしまいます。
また、屋根や壁のパネルを一体化させて、ブロック体として建物を支えているのが特徴です。
おうち自体を壁で支えているので、積雪が多い地域には向きません。
工場で作る工程が増えるので、組み立て先の現地での人件費を減らすことができ、坪単価が安めに設定できます。
人様のブログなどで、SとCのどちらのカサートを建てているかわからない場合は「シェルター(上棟)」写真を見てみよう
私自身も家づくりにあたり、人様のブログやインスタグラムなどを参考にさせてもらってます。
大手ハウスメーカーだと、施主の意見も賛否両論で、とても満足している人から不満を持った方までさまざま。
あまり見ていると心配になる投稿も多いのですが、そもそもカサートでも「S」と「C」はまったく別物です。ブログなどに構造タイプを明記している方もいれば、書いておられない方もいます。
カサートSとカサートCを見分けるには、上棟の写真が投稿されていればわかりやすいです。
- カサートS→鉄骨の柱が木造のように立つ、その後壁が搬入
- カサートC→大型のパネル(壁)を端から組み立てていく
住宅展示場に建っている「カサート プレミアム」って結局なんなの?
わが家のような一般庶民が建てる戸建て住宅(2階建まで)は、「カサート S」か「カサート C」だとします。
しかし住宅展示場にあるのは、「カサート プレミアム」という建物。これって何?
カサート プレミアムは、「カサート S」をベースに高級な素材や建具を使用した、お金持ち向けの住宅です。坪単価は98万円以上とされていて、全館空調エアロハスは標準装備になります。
注目すべきは、カサート プレミアムは鉄骨軸組構造(HS構法)で作られている点です。
鉄骨軸組構法にすることで、カサート プレミアムが提案する大空間の吹き抜けを作ることも可能になっています。
ちなみに、全館空調エアロハスについては、最初カサート プレミアムのみ対応でしたが、2017年の8月より一般のカサート にもオプションでエアロハスの設置が可能になりました。
パナソニック ホームズの「カサート」と言っても、SとCでは構造が全然違います。
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