おうちを建てるにあたって、内装の壁紙(クロス)選びはいちばん楽しいところかもしれません。
すでに家を建てた友人と話していても、「クロス選びって楽しい!」という意見が圧倒的多数です。
わが家はパナソニックホームズでおうちを建てました。
標準は、「パナソニック ホームズ 透湿クロス」という壁の珪藻土と合わせて部屋の湿度をコントロールする働きのある壁紙から選びます。
でも、標準の透湿クロスはシンプルな色とデザインのものばかり。
インスタでみんながアップしているような流行りの「ブルーグレー」の壁紙や、「北欧柄」の壁紙などは、サンゲツやリリカラ、シンコールなどのカタログから選ぶようになります。
- 壁紙ぐらい冒険してみたい
- アクセントクロスで使ってみたい色がある
- 実際に貼ってみたら後悔しないか心配…
これまさにわたし自身の悩みなんですが、アクセントクロスで失敗や後悔をしないように気をつけたいポイントをまとめます。→実際に使ったアクセントクロス の実例写真はこちら
アクセントクロスは流行色にまどわされてはいけない!10年20年後の生活も考える
[st-date]現在、インスタでは北欧系「ブルーグレー」は根強い人気です。
そもそも、ここ数年のインテリアのテーマカラーは「グレー」が流行りだそうで、ブルーグレーに限らず、グレー系をアクセントクロスに持ってくる方も多いですよね。
実際にモデルハウスなどに出かけるとグレー系の壁紙が使われていて、
- 落ち着いた印象
- 空間を広く見せる印象
- 北欧風になっておしゃれな印象
こんな感じのイメージを出してくれるので、グレー系の色は比較的使いやすいと思います。
ただし、例えば流行りの「ブルーグレー」で言えば、色味としては「寒色」に分類されます。
わが家は寒冷地なので、冬でも暖かな部屋のイメージを目指すと、必ずしも流行のグレーが正解ではないぁかなぁと感じました。
また、今はグレーの流行がきているので、インテリア的にもインスタ映えしやすいですが、もう少し歳を重ねた時にどう思うかというのも考える必要があります。
アクセントクロスのフェイク柄はうまく選ばないとニセモノ感ががっつり出る
- レンガ調
- タイル調
- 本棚柄
- コンクリート壁調
- 木目調…
壁紙には、フェイク柄のものが多くあります。
実際にタイルを貼ったり、無垢材を貼ったりすると高価なところ、アクセントクロスで代用できればとてもお安く済むので重宝されますよね。
ただし、あくまでも「それっぽい」模様が印刷されているということを忘れてはいけません。
写真で、遠目で見れば、ホンモノそっくりのフェイク柄アクセントクロスも、近くで見れば見るほど「クロス」であることは一目瞭然です。
狭い空間に濃い色のアクセントクロスは圧迫感を増す可能性あり
アクセントクロスで冒険できる代表的なスペースといえば「トイレ」ですよね。
狭いトイレに黒の壁紙を使ってしまうと、かなり圧迫感が増すことがあります。
逆に、淡く明るい色味を使うと、少しばかり広く見せるので、うまく使い分けが必要です。
ココがポイント
寝室など、落ち着いた空間に濃い色のアクセントクロスを使うのは、あえて部屋をコンパクトに見せるためと言われています。
アクセントクロスの欲張りすぎは禁物!!広い部屋ほど1面だけに決めた方がカッコいい
好みの問題ではありますが、「このアクセントクロスも、あっちのアクセントクロスも、どっちも捨てがたい…。どっちも使っちゃえ!」ってなった時に、広い面に2箇所採用してしまうと、とてもまとまりにくい空間になってしまいます。
あれもこれも…と悩む気持ちはわかりますが、アクセントクロスは「1面」だからアクセントなのであって、あまり多く使いすぎるのはお勧めできません。
濃い色のアクセントクロスを選んだ際は、コンセントカバーも似た系統の色にすることを忘れずに!
コンセントは、標準だと「白」になります。
アクセントクロスを採用した面のコンセントカバーの色は必ず確認しましょう。
壁紙はサンプルで見るより実際は薄い色に仕上がる。せっかくのクロスがアクセントにならない可能性も
実際に友人の体験談として聞いたのが、「アクセントクロスのはずだったのに、アクセントにならなかった…」ということ。
色味は光の入り方によっても全然見え方が違うので、アクセントクロスとして使うなら濃い色を選んでおかないと全然主張しない壁になってしまう可能性があります。
同系色の「濃いめ系」と「淡い系」の色をサンプルで比べて、実際に壁に貼ってみて遠目で見て選ぶと失敗が少なくなります。
ここがポイント
気になる壁紙があったら、必ずA4サイズの壁紙サンプルを取り寄せてもらいましょう。
質感、色味など、大きいサンプルでないとわからないことがたくさんあります。(無料)
子供部屋のアクセントクロス選びは慎重に。カーテンで子供っぽさを取り入れた方が可変性が高い
子供部屋はかわいらしく…という考えもわかります。
サンゲツやリリカラのカタログを開くと、スヌーピーやサンリオ柄などのかわいらしい壁紙が出てきて、思わず使ってみたくなります。
そうじゃなくても、星柄や、お花の柄、空の柄まで…ほんとうに素敵なクロスがたくさんあります。
ただ個人的な意見を述べると、わたしの実家の自分の部屋の壁紙はリボン柄(ピンク系)でした。
これは誰が選んだかと言うと、自分です。小学校1年生の時の自分です。
自分で壁紙を選んだとしても、成長とともに趣味が変わり、必ず飽きます。
とすると、子供がまだ学校に上がっていない時点で、親が壁紙を選んでしまうのはけっこう理不尽かなぁとも思います。(もちろん家族の考えによって変わりますけどね。)
- ウォールステッカー
- カーテン
- 家具
↑クロスにこだわらず、部屋の雰囲気をガラッと変えるのもありかなぁと思います。
汚れが傷がついたときに…アクセントクロスは補修しにくいデメリットも
我が家でも壁紙がえぐれてしまったことがありましたが、ごくごく一般的な色の壁紙だったので、100均の補修剤でカンタンに補修できました。
でもアクセントクロスだったら、色合わせが難しいのでそうカンタンにはいきませんよね…。
アクセントクロスにこだわりすぎると、家具やカーテン選びで苦労する
ほとんどのハウスメーカーでは、
- フローリングや建具の色を決める
- 壁紙(クロス)を決める
- カーテンを決める
という流れでインテリアの話が進んでいくのではないでしょうか。
アクセントクロスで遊んで、カーテンはシンプルに!という考えであれば問題ありませんが、カーテンも素敵なデザインの商品が多数あります。
さらに、家具類でもアクセントカラーを使うことは可能ですが、壁紙との色合いを考えないとうまくまとまりません。
派手めのアクセントクロスを使う場合は、カーテン選びと家具選びも同時に考えて決めないと後悔する可能性が高いですよ。
迷ったらとりあえず白!諦めきれない壁紙があったら、ウォークインクローゼットなどプライベートスペースに使用する
とは言え、壁紙のカタログを見ていると欲が出てきます。w
最初は、「壁紙は全部白でいいや!」と思っていたわたしも、せっかくだからアクセントクロスを…と欲が出たのは事実です。
そうは言っても、
- リビングなどの大空間にアクセントクロスを持ってくるのは勇気がいる
- 子供部屋は子供の趣味がわからない
- 和室も無難にまとめたい
となった場合には、
- ウォークインクローゼットの壁
- パントリーなどの収納スペースの壁
- トイレの壁
- 洗面脱衣室の壁
- ニッチの背面
などの、比較的プライベートな空間や、狭めの空間にアクセントカラーを持ってくれば失敗したり、後悔することが少なくなります。
アクセントクロス選びにおいて、失敗例として圧倒的に多いのは「アクセントに失敗した!」という点。
白にしておいて失敗した!と思う方は、かなり少数派になります。
悩んでしまったら、とりあえず白の壁を。
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