※この記事は実際に規格住宅を計画しているTAHOさんにまとめてもらった体験談です。
新築でおうちを建てるにあたって、ざっくりとこんな選択肢↓があります。
- 注文住宅(間取りや内装を自由に決められる)
- 建売住宅(すでにできあがっているおうちを購入する)
- 規格(企画)住宅(決められた間取りの家を建てるが、内装外装はほぼ自由に決められる)
我が家はパナソニックホームズで注文住宅を建てました。(→我が家の間取りについてはこちら)
でも我が家も新築計画の当初、「規格(企画)住宅」を検討していた時期もありました。
規格(企画)住宅のポイント
建築会社であらかじめ用意されている間取りプランにしたがって家づくりをすすめていくこと。設計が済んでいるので、その分コストが節約でき、間取り決めに時間がとられないのがポイント。
この記事では実際に「規格(企画)住宅」を選んで家づくり計画をすすめている「TAHOさん」に、規格住宅を選ぶメリットや注意点について教えてもらいます。
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注文住宅では叶いにくい…「規格(企画)住宅」を選ぶメリットとは?
以下、TAHOさんにまとめてもらっています。
同条件の注文住宅より400万円も価格が抑えられた
私たちの家は、同じ工務店で同じぐらいの大きさの注文住宅を建てたときと比較すると、400万円ほど価格を抑えることができました。
総額で見れば、注文住宅より2割近くお手ごろな仕上がりになる予定です。
価格が抑えられるポイント
- 構造計算など細かいこともすべて設計済みなので、設計料がほぼかからない
- 決まった間取り・デザインから選ぶので打ち合わせ時間が短い
- 大工さんたちが規格住宅の仕様に慣れているので、現場での監督指示が少なくて済む
- 材料を一括仕入れしてコスト削減
といったことがあると説明されました。
必要なものが含まれた状態で価格設定されているので、総額のイメージがしやすいのも規格住宅のいいところです◎
大きな仕様変更をしないので、家づくり計画の予算内で計画しやすいというのも魅力でした。
打ち合わせ回数が少ないので、子育て中や仕事をしながらでも負担が少ない
子連れでのおうち計画は、想像以上に大変です。
その点、規格(企画)住宅は、注文住宅と比べると決めることが圧倒的に少ないのがメリットのひとつ。打ち合わせの回数も少なくて済みます。
我が家ではベースになる間取り選びから最後の仕様決定まで、トータル4回(3か月くらい)の打ち合わせをおこないました。
1回あたりの打ち合わせ時間は、2時間ほど。
家づくり計画を始めたとき、1歳の子どもを連れていたので、長時間の打ち合わせはとても心配でした。
さらに、自宅から工務店までの距離が車で1時間半ほどかかることもあり、打ち合わせ回数が少なく済んだのは本当にラクでした◎
「注文住宅だと打ち合わせ回数・時間ともにその倍はかかる」と言われ、小さい子どもの子育て中にやりきれる自信がありませんでした。
私は、育休期間中に打ち合わせが終わりましたが、もし規格住宅を建てるなら打ち合わせの負担が少ないので、職場復帰後でも大丈夫だったなあと思います。
完成後の暮らしをイメージしやすい
「家を建てるなら便利で機能的、しかもおしゃれな家に住みたい!」と思っていましたが、具体的なイメージはなかなかできずにいました。
家づくりブログやインスタグラムで見るような家に憧れはありましたが、実際に計画して実現する自信がなく悩んでいたところ、「規格住宅」の存在を知りました。
特に規格住宅では設計士さんが考え抜いたプランが採用されているので、自分たちで家事動線や外観をイメージできなくても安心して計画がすすめられるのがメリットでした。
イメージ写真や外観パースもあらかじめしっかり用意されているので、暮らし方を考えながら計画がすすめられる点がよかったです。
しかも我が家が決めた間取りデザインの家は、すでに他に建てた方がいて見学できたので、「こんなおしゃれな家になるのか~」とワクワクしながら色やオプション決めができたことは規格住宅ならではのことでした。
建売住宅とは違い、設計段階から決めていくので、外壁や壁紙の色を自由に選んだり、設備を加えたりと個性を出すこともできた点で少しこだわりを入れることもできたのも良かったです。
規格(企画)住宅を計画してみてわかったデメリットや注意点
全体的に自由度が少ない
すでに間取りや設備などの仕様が決まっていることもあり、基本的に間取りの変更や資材の変更はできません。
我が家の場合、「となり合った子ども部屋の壁をなくして、大部屋にして欲しい」という希望がありましたが、大きな仕様変更になるので…ということでNGでした。
今の家で使っている家具に合わせて壁の幅を調整したい!…なんてことも、もちろんできませんでした。
自分たちが住みやすい家を一から作りあげる注文住宅と違って、自分たちの暮らしに合いそうな家に限りなく近い間取りプランを選ぶというところから計画が始まります。
自分にとって不要なオプションがあって削ろうとしても減額にはならなかった
例えば、「2階にトイレは必要ない!」と思っていたので、減額を期待してなくしてもらえるか聞いてみたところ「外すことはできますが、金額は変わりません」と言われてしまいました。
私が計画している工務店の場合、家全体が「規格(企画)住宅」というパッケージ商品なので、設備一つひとつに価格が付いているわけではないとのことでした。
他にも、
- ダウンライトをやめてシーリングライトに変更したい
- ドア(建具)を減らして欲しい
…などの注文住宅であれば減額になることが、私たちの規格住宅では減らしたとしてもお値段はそのままでした。
ちなみに、当初の企画(パッケージプラン)の中にはなくて、増やすもの(造作家具や設備のグレードアップなど)については、しっかり増額対象になる点では注意が必要です。
土地によって建てられる間取りプランに制限があることも
いくつか用意されている間取りプランから選ぶ中で、「この間取り図ステキー♪」と思うものがあったとしても、
- 「土地の大きさが合いません」
- 「玄関の方角が違います」
といった理由で断念しなくてはいけないこともありました。
契約前には「数十種類の間取り図の中から自由に選べます!」と言われていたものの、実際に土地が決まってから間取りプランを選ぼうとすると、土地の条件と予算にに合う間取りは自動的に2〜3種類まで絞られてしまったのが残念でした…。
規格住宅を計画するのであれば、建てる予定の土地の条件をしっかり確認した上で、希望の間取りが採用できるか事前に確認しておく方がオススメです。
▼我が家の土地選びの体験談はこちらにまとめてあります
実際に規格(企画)住宅でおうち計画してみた感想まとめ
「あまりお金は掛けずに最低限で~」と思って始めた家づくり。
でも、打ち合わせを重ねていくと「あーしたい!こーしたい!」という要望がどんどん出てくるもの。
規格住宅を計画していく中で、自由度が限られていることも多く「これって注文住宅にしたほうがよかったんじゃ…」と思うことも実際に何度かありました。
しかし計画がすべて終わった今は「規格住宅」を選んで良かった!と心から思っています。
我が家にとっては、規格住宅のデメリットを上まわるメリットの部分に、大きな価値を感じているからです。
- 注文住宅より価格を抑えられる
- 子育て中などで忙しい合間でも効率的な打ち合わせができる
- 同じ規格住宅を建てた家の実物を見学できるチャンスがあり、生活のイメージがしやすい
といった点は、完全注文住宅では実現できなかったメリットだと思います。
注文住宅ほど自由度はないけれど、建売住宅よりも自分たちの思いが入った家作りができる「規格住宅」。
ぜひ選択肢に入れてみてくださいね。
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