地域工務店のZEH仕様が申請に通るかは別。ゼッチ対応しているのに勧めてくれない理由

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[box03 title=”ZEH(ゼッチ)とは”]

Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。
断熱性、省エネルギー、創エネルギー(ソーラー発電)などで、自分のうちの1年間のエネルギー消費をプラスマイナスゼロにする住宅のこと。

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政府は、2020年までにはかなりの数のZEHの住宅を増やしたいんだって。

ということで、ZEHと認定された住宅を建てた人には、国から補助金が出ます。2018年は70万円ほど。

 

私たちは、家を建てる際に「ZEH」にしたい!という要望がありました。

補助金目当てでもあり、長期的に見てもおトクだと思ったからです。ZEH(ゼッチ)という言葉は、ハウスメーカー探しを始めてから知りました。

そして無知な私たちは、地域の工務店などによる「ZEH仕様」「ZEH対応」という広告の売り文句にノコノコと引っかかって混乱していました。

 

目次

ZEHビルダー登録のある工務店に「ZEH住宅にしたい」と言うと軽く拒否される

とある工務店。新聞広告が入ってきて、「ZEH仕様モデル」と言う文言が載っていました。

お値段も大手メーカーに比べて安く、「え、この値段でZEHできるの?おトクじゃない?」と飛びつきます。

 

あの〜ZEHの家建てたいんですけど、できますか?

 

できないこともないんですが、あれって公募でしてね。性能がいい順番に選ばれるので、補助金がもらえる保証はできないんですよ。ZEHと同じ性能の家は建てられるんですけどね…。

つまり中小工務店の言うZEH仕様というのは、ニアリーイコールであり、ZEHではないのです。

できるとしても、審査も厳しいし、制約も多いし、費用もかさむことなので、中小工務店あたりだとやりたがらないというのが現状です。

 

ZEHの実績がある大手メーカーでないと補助金認定は厳しい

もし、ZEH住宅を建てて、しかも補助金も欲しいとなったら、基本は大手メーカーに行かないと厳しいです。(ということを、あとで知る)

 

  • 断熱性
  • 省エネルギー
  • 創エネルギー

 

これらを数値化した上で、ZEH申請を出すわけですが、性能値を出すっていうのは非常に手間になるようなんです。

 

  • 窓の位置や数
  • 間取りや壁の位置
  • 空調設備の種類
  • 給湯器の種類
  • ソーラーの量
  • 収納の位置(これによって冷暖房効率も変わる)

 

このような項目をすべて出して、数値化して、性能値を出さないといけないということで、正直手間がかかりすぎます。

床暖房をいっぱい使う一条工務店はソーラーをたくさん載せる必要がありますし、オール電化で性能値が足りないところはガスを併用したり…

苦渋の策を練りながら、ZEH対応住宅を設計していくのです。

 

ZEHは実績がないと、通ると約束はできず、お茶を濁す形になってしまうのです。

 

大手メーカーでさえ、ZEH申請で落ちることがある。補助金ありきの資金計画はやめよう

じゃあZEHビルダーの大手メーカーでZEH住宅を建てれば間違いないのかと言われると、ZEHの補助金が確実にもらえる保証はないという事実があります。

国の予算の都合で、ZEH住宅の性能が良い方から認定されていきます。

補助金欲しさにZEHに対応する住宅を作ったのに、補助金もらえなかった〜!!となったら悲劇です。

 

ZEH住宅には、ソーラーパネルをたくさんのせて費用が増すことはもちろん、窓の位置や間取りに制約があったりと、家づくりに大きく影響します。

もしZEH住宅を建てる際は、「補助金申請に落ちることもある」ということをしっかり念頭に入れて、ハウスメーカー選びや資金計画をすることが大切です。

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