わが家は2階がリビングです。
2階リビング自体は快適なのですが、玄関は1階なので1階リビングに比べると階段の上り下りが多いのがデメリットの1つになります。
毎日の階段の上り下りを考えて、できるだけ安全で負担の少ない階段にできないかしら?
そのような要望を伝えた末、できあがった折り返し階段の形状は、とっても上り下りしやすく安全で快適なものとなりました。
わが家の階段の主な特徴
- 折り返し階段(回り階段)
- 階段スペースは2.5畳分
- 階段の段数は15段(1階の天井高は2400)
- 蹴上の高さ19cm未満
- 踏板の奥行25cm
- 踊り場の踏板は真四角タイプ
実際に毎日おうちの階段を上り下りしていますが、まったく負担ではありません。
小さい子どもでも手すりなしで上り下りできるぐらい緩やかな形状の階段に仕上がりました。
踏板の奥行も十分だし、勾配が緩やかなので”怖い”という感覚はまったくありません。
逆にストレート階段で13段の実家では、上から降りてくるとき少し怖いです…!(転げ落ちたら一直線)
この記事では、機能性を重視したわが家の階段の形状についてご紹介します。ぜひ間取りの参考にしてくださいね。
階段の上り下りのしやすさのポイントは、折り返し部分が重要。内回りでも踏み外さない設計
ストレート階段以外だと、階段には必ず曲がる部分がありますよね。
折り返し階段だと、180度回るようになります。
よく新築の住宅に使われる折り返し階段では、上の画像のように折り返し部分を4分割もしくは6分割ぐらいするおうちも多いはず。
折り返し部分を4分割以上すれば省スペースになる一方で、内回りするときの踏み板が狭くなるというデメリットがあります。
正直なところ、1階がリビング、2階が寝室などの間取りの設定の場合は、省スペースの三角の踏み板でも全然問題ないと思います。
でもわが家の場合、2階にリビングがありキッチンもあるので、買い物の際のスーパー袋の持ち上げや、ゴミ袋を持って階段を降りることもあります。
とすると、荷物を持っている時に足元の視界が狭くなることを考えれば、折り返し部分の踏み板は安全な2分割の形状(四角)がもっとも最適でした。
安全な踊り場と引き換えに、半畳余計にスペースを必要とする階段に(デメリット)
踊り場の踏み板を四角くして安全な階段にしましたが、普通なら約1.5畳〜2畳分で済む階段スペースに、2.5畳を必要としています。
もし踊り場の踏み板を広く確保しつつ、かつ2畳分でおさめたいということになれば、蹴上(階段1段の高さ)を高いものにして少し勾配をきつくするしかありません。
ただし階段の勾配がきついのは、恐怖感が増すのでオススメできません。
またわが家のような階段では、建坪が増してしまうことから、普通の階段よりも費用が増す点でも注意が必要です。
階段の蹴上の高さ19cmはとても上りやすい!踏板の幅とのバランスもぜひ考えよう
階段の1段の高さである蹴上は、19cmほどになります。
19cmという高さ自体は一般的なサイズで、高すぎず低すぎずちょうどいい高さになります。
そして階段の高さと同じぐらい重要なのが、踏板という階段1段の奥行です。
わが家の場合、踏板は25cm弱ほどに仕上がっています。
成人女性の足のサイズが24cm平均と考えれば、普通に踏んでちょうど良い奥行ですよね。
踏板25cm・蹴上19cmは、とってもバランスが良いです。
踏板が蹴上と同じぐらいしか奥行がなかったら急に感じますし、奥行が大きすぎると今度は調子がくるいます。
踏板と蹴上のバランスについては、高いところにある神社に続く階段を想像するとわかりやすいです。
踏板の幅が狭いと勾配がきつく感じますし、逆に幅が広いと歩幅と合わないような…といったイメージですね。
折り返し階段の最大の注意点は、家具・家電の搬入経路をしっかり確保できているかどうか
設計段階では、「折り返し階段なら上り下りしやすいし最高!!」と思っていましたが、引っ越しを考えた際に思わぬ盲点がありました。
折り返し部分で家電が上がるかどうかの懸念が発生…
わが家で使っている冷蔵庫は500リットル超のファミリー向け大型冷蔵庫です。
2階リビングなので、冷蔵庫の搬入も2階となりましたが、階段で上がらないかもしれないという懸念が出てきました。
結果的に、引っ越し業者さんが壁も冷蔵庫も無傷で上手に階段を上げてくれました。ついでに、ドラム式洗濯機も苦労の末、階段で無事2階まで上がりました。
引っ越し業者さんに聞いたら、大きい冷蔵庫が上がれば、他のだいたいの家電は普通に2階に上がるそうです。
ドラム式洗濯機より冷蔵庫を持ち上げる方が難しいんだとか。
あと家具屋さんに聞いたら、ソファ(分解できないもの)やベッドのマットレス(ダブルなど)を折り返し階段で上げるのはけっこうキツイそうです。
万が一、階段で搬入できないとなると、クレーンでの吊り上げ搬入になり引っ越し費用などが増大するので注意しましょう。また搬入しやすいように、大きい窓を作っておくのも大切です。
▼引っ越し業者さんの比較は本当に大事です。あっさり「階段では無理、クレーンでプラス3万円いただきます」と言った業者さんもいました…
【これは絶対、使わないと損。】
折り返し階段の階段下スペースの活用法〜わが家は和室の収納になりました
新築住宅の階段を考える上でもう1つ重要なのは、階段下の活用法です。
階段下の活用法といえば、だいたいトイレor収納がほとんどですが、わが家は収納になりました。
写真の向かって右側を見ると、階段の名残が見えますよね。
左側の扉は、踊り場の真下になります。
踊り場の下になりますので、高さはありませんが奥行は2マス分あるので十分な広さです。
雛人形やクリスマスツリーなど、季節ものの収納場所として活躍してくいます。
たかが階段、されど階段…2階建住宅を新築する際は必ず付き物になりますので、何を重要視するかぜひ考えましょう。
スケルトン階段やアイアン手すりなどもおしゃれで素敵ですが、わが家は使い勝手の良さを取りました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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