寒冷地でおうちを建てる場合に、いちばん心配なのは冬の寒さ対策です。
気密性能の高い住宅を建てることはもちろんですが、家をどのように温めるかも重要になってきます。
そして暖房器具に関しては、住宅メーカーによって推奨しているものが違うのも悩みどころ。
- 床暖房
- 家電量販店で売っている市販のエアコン
- 埋め込み式空調システム
- 地下エアコン
- 薪ストーブ
- 蓄熱式暖房器
- ガスストーブ
など、実際に住宅メーカーの話を聞きにいくと、家の構造も違うので、それぞれのオススメが違います。
蓄熱式暖房機の時代は終わった…どこの住宅メーカーに行っても新規導入は確実に勧められない
この記事を最初に書いたのは、2018年。
蓄熱暖房は、リビングにでっかいストーブのようなものが備え付けられていて、冬中ずっとスイッチを入れっぱなしにしておく暖房器具です。
蓄熱式暖房機は、安い深夜電力で熱を蓄えて、昼間その温めた熱を放出する暖房器具です。
この蓄熱式暖房機が勧められなくなった背景として、
- エネルギー消費量が大きい
- 設置面積が大きい
ということがあるんです。
今の住宅は省エネの時代。国もZEH(ゼロエネルギー住宅)に積極的に補助金を出している背景があるので、電力消費量が多い蓄熱式暖房器は推奨されなくなってきています。
また、電力消費量が多いので、電気代もかかる。あとは、けっこうデカイ。
ただ個人的には、エアコンの風よりも、蓄熱式暖房機の暖かさは好きです。冬中、スイッチを入れっぱなしなので、家の中は常に暖かくて快適な空間になるのは魅力。
だけど、どこの住宅メーカーに「蓄熱式暖房機どうですか?」と聞いても、全力で導入を否定されます。
それじゃあ、他の暖房装置を検討しないといけませんね…。
床暖房ありきなら、全館床暖房の一条工務店はすごい
床暖房っていいですよね。
冬でも足元からぬくぬくしているんですよ。まぁ、電気代どれほどかかるのか!という心配は付きまといますが。
普通、床暖房を入れようとするとオプションになって、「○畳で○○円!」という風になり、例えばリビング・キッチンだけ導入するにも100万円近くのコストがかかります。
その点、一条工務店はヒートポンプ式(温水の床暖房システム)で全フロアが網羅されます。
標準装備なので、家中どこにいてもあったかい。しかもC値・Q値という気密性能を示す数値もかなり高いので、冬にぬくぬく過ごすには最適の家です。
ただ、やはり床暖房は消費電力が大きいです。
床暖房を維持するために、一条工務店の建物にはびっしりとソーラーパネルが乗ります。まぁ、この辺は仕方ないですね。
▼床暖房はみんな憧れですよね。アンケートで寄せられたたくさんの口コミ意見まとめました。
カラダの芯から温める薪ストーブ。維持管理コストはかかるけど、好きな人は好き
冬寒い地域だと、「薪ストーブ」という選択肢もあります。
最近、煙突が付いているおうちも増えてきましたね。薪を調達できるなら、ある意味、超省エネ暖房と言えます。
ただ実際には、自力で薪を調達するのは難しく、どこかから買うようになります。
あと、煙突のお掃除をしたり、火を起こしたり、消したりと、メンテナンスコストと手間がかさむので憧れだけでは使えないのが現実です。
また、普段の生活では薪ストーブを使うのが大変なので、「エアコンと併用」だったり「ガスストーブと併用」だったりするおうちが多いようですよ。
維持コストを考えると、市販のエアコンで済めばそれが一番ラク
暖房器具を何にするにせよ、いつかは壊れることが予想されます。
もし10年ほど住んでいるうちに暖房が壊れた場合は、修理か新品購入というコストが発生します。
- 室外機の置き場所に悩む
- 部屋ごと温度差ができる
…という点では、デメリットがありますが、エアコンが現在いちばん一般的な暖房器具であることは間違いありません。
全館空調システムは導入コストは高いけど、家中の温度差が少なくて快適
最近よくあるのが、地下に大きいエアコンを設置して家の中を温めるというもの。
壁の空間を伝って、家中に暖かい空気を送り込むというシステムです。
ただ全館空調の場合は、使っていない部屋まで温めてしまうという非効率さが付きまといます。
また、室温に対する感じ方は個人差が大きくて、同じ設定温度でも「寒い」と思う人もいれば「ちょうどいい」と思う人もいたりして。だとすると、やはり温度調節は部屋ごとできた方が安心です。
▼我が家は全館空調にしました。とても快適です
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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