おうちを建てるとき、「間取りはどうしよう?」「収納はどうしよう?」と真剣に考えるものの、「玄関の庇(ひさし)の長さはどうしよう?」なんて気がまわる方は少ないのではないでしょうか。
↑これがわが家の間取り図の玄関で、玄関部分の庇(ひさし)はもともと90cmは確保できていました。
我が家の玄関庇のタイプは、2階の床が庇(ひさし)になっており、玄関部分が凹んでいるので左右に壁もあるイメージです。
この凹んだ玄関の屋根部分が、90cmあります。
設計士さんの提案では、「あと70cm程度伸ばして、合計約1.5mの庇が付けば、雨の日も安心ですよ」とのこと。
たしかに、おっしゃる通り!
そしてわが家が庇を伸ばすかどうか悩み、結果どうしたかというと、庇を伸ばすことはせず、90cm凹んだ玄関のままおうちを建てることに決めました。
実際の写真
生活してみて、庇は90cmあれば十分でした。
玄関の庇は生活する上でとても重要な役割があるものなので、地域の天候や生活スタイルに合わせて、納得いくように考えておく必要がありますね。
▼わが家はタッチキーエントリーでサッとおうちに入れるので不便はありません。
もし玄関に庇(ひさし)がなかったら…こんな時に困る!4つのこと
- 雨が降っている場合、出入りの瞬間に身体が濡れやすい(傘をたたむときなど)
- 玄関扉を開けたときに室内に雨が差し込む
- 大雪が降ったときに、玄関が塞がれる
- 陽が当たるときは、玄関の温度が上がりやすい
玄関を開けて屋根がなかったら、台風が来てるときなどは、傘をさす間もなくずぶ濡れになってしまいます。
また雪が降ったときは、そのまま玄関タイルに雪がドサっと積もるようになるので、行く手を塞がれる可能性もあります。
玄関の庇は、雨風や日よけの役割を果たすのに必要不可欠で、最低でも90cmは確保しておくべきと言われています。
ココに注意
建物の建蔽率の関係で、建物から突き出た柱のない庇の場合、1m以上になってくると建築面積に含まれます。
ご自身のおうちに付けられる庇の長さについては、設計士さんとよく相談しましょう。
もし玄関に庇(ひさし)を付け加えるなら、「フラット庇」タイプが手軽で安い
イメージ画像
玄関の庇(ひさし)でいちばん手軽なのは、壁に付けるタイプのフラット庇です。
庇を支える柱は必要なく、壁から直接にょきっと出ているタイプです。
庇の材質はいろいろあって、軽量のアルミやおしゃれなガラス製などがあります。
パナソニック ホームズはと言うと、「アルミフラット庇」がいちばんお安いタイプ。70cm程度の庇で、約7万円で取り付けが可能とのことでした。
画像:パナソニック ホームズの外装カタログより
いたってシンプルなので、キラテックタイルの美しさを邪魔しないことも考えれば、もし庇をつけるなら「アルミフラット庇」で十分です。
わが家がもし、玄関が90cm凹んでいなければ、このタイプの庇を付けたことは間違いありません。
ココに注意
フラット庇だと、横からの雨風、日差しが防げないのがデメリットです。
雨の日に外に出るとき、室内に雨が差し込みやすいことが考えられます。
玄関庇は実際に90cmの庇で足りるのか? 実際に建てた人に聞いてみた
玄関の庇を90cmより伸ばすか、それともそのままか。
設計段階で少し悩んだので、フラット庇を90cm付けている近所のお宅に感想を聞いてみました。
地域柄、ものすごく雨が多い地域ではありません。台風被害も多くありません。
また、玄関の鍵がキーレス(ボタン式)なので、玄関の前で鍵をゴソゴソ探すまもなく家の中に入れる点でも雨風はそんなに気にならないそうです。
子どもは、玄関を入り家の中のタイルの上でカッパを脱いだり着たりすればOKです。
1つ言っていたのは、最後まで玄関庇のことは考えていなくて、慌てて付けたとのこと。
やっぱり付けておいてよかった!と話していましたよ。
大なり小なり、必ず玄関庇をつけることを忘れずに!
玄関の庇のポイント
- 玄関の庇は必ず付けた方が良い
- 庇の長さは、最低でも90cm。余裕があれば1.5mあれば安心
- 玄関を凹ませることができれば、左右に壁もできるので風除けにも
- 構造上、玄関を引っ込めることが難しいならフラット庇がおすすめ
- 庇をあとでつけようとすると費用がかさむので、必ず新築の時に検討しよう
間取りや生活スタイルを考えつつ、最低でも90cmぐらいの庇は確保しておくと安心です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
コメント