モデルハウス巡りに疲れたので、実際に身の丈にあったおうちを見てみよう!とテーマを変えました。
そこで出かけたのは、建売住宅1社と、完成見学会2社。(すべて違う会社です)
完成見学会は、引渡し前のイベントなので、常にやっているものではありません。なので、2日間で2社の完成見学会を見れたことは、けっこう運がよかったです。
あと、完成見学会などを見るときに、期間が開いてしまえば開いてしまうほど、比較が難しくなるので、できるなら短時間にがっつり見て回るのをオススメします。
この記事では、3社の建物を見て、そのときに率直に感じたことを書きます。良いことも悪いことも書くので、社名は伏せます。
A社:大手有名住宅メーカーの建売住宅を見ての感想。暖房器具に疑問
テレビCMもガンガンやってますし、どこの住宅展示場に出かけても100%モデルハウスが建っていると言っても過言ではないA社。
全国展開している、老舗大手の住宅メーカーです。
建売の販売価格から土地代を引くと、約2,800万円(延べ床35坪)ぐらいの一般的な大きさの建物です。坪単価にすると、1坪/75〜80万円ぐらいが相場でしょうか。
大手住宅メーカーということもあり、坪単価は高めです。
- 外壁、外構含め、外観はステキで洗練された住宅
- 分譲地で周りもみんな同じメーカーの建物で統一感抜群
- 間取りは4LDK。リビング・和室・子供部屋2つ、寝室と一般的
- 太陽光あり
- 建売なので、システムキッチンなどはすべて標準仕様
- 暖房器具は、エアコン+ガスファンヒーター
建売ということもあり、間取りはごくごく普通。35坪という大きさからして、田舎の住宅としてもごくごく普通。普通によかったですよ。
だけど、ガスファンヒーターを使う想定で作られてるんですよ。
ZEH(ゼッチ:ゼロエネルギーハウスの略)を推奨しているメーカーが、ガス暖房機…。
たしかに、ガスは暖房効率が高い。つければすぐに温まるし、石油ファンヒーターより空気を汚さないという点で優れています。
だけどさ、それって太陽光発電のせる意味あるのかな…ってところ。
今、オール電化住宅に住んでいるので、一戸建てに引っ越してガスを使うとなると、なんだかイメージが違う。
結局のところ、暖房はエアコンだけでは足りないってことだよね。ふ〜ん、そうなんだ。
B社:地元工務店のローコスト木造住宅を見ての感想。見た目は十分に立派
最近流行りの坪単価40万円ほどのローコスト住宅。
大手メーカーでもローコスト住宅はありますが(パパまる、アイダ設計、タマホーム、アイフルホームなど)、わたしたちが見に行ったのは地元の工務店の建物でした。
- 窓は樹脂サッシを採用。断熱材はグラスウールと一般的
- 完全注文住宅が可能
- 暖房はエアコンのみ
- 壁材、床材ともに普通。特に気になることはない
- 部屋には何も置いていないので、ここは何に使うのか?をイメージしにくい
本当に、可もなく不可もなく、値段を考えれば見た目はしっかりしていると感じました。大手メーカーの建売でイメージと違ってがっかりしていたところなので、「安くても十分いいじゃん!」と思ったのが本音です。
だけど、1つ悩ましいところがあって、それは設計力が足りなそうなこと。
っていうのは、説明についてもらった営業の方に、「うちは安くて、お客さんの思い通りの家が建てられますよ!しかも完全自由設計です。他のメーカーさんで気になった間取りを持ってきてもらってもいいですよ!」と言われました。
つまり、自社で設計立案した間取りがあまりないということ。
初めて家を建てるにあたって、間取りの提案は必須です。だって絶対に自分で気づかないことがあるから。
それがないとなると、家づくりは難航する可能性が高いし、建ててみてイメージと違った!ってことが多くなりそう。
予算がかなり限られているならともかく、そんなわけではないので、もう少し提案力の高いメーカーさんにお願いしたいなと感じました。
C社:地元大手メーカーの木造住宅を見ての感想。企画プランがあるのでイメージがしやすい
こちらの会社は、全国展開の大手メーカーでもなく、地域密着型の工務店とも違う住宅メーカーです。
坪単価にすると50万円〜60万円ほど。高くも安くもないのですが、標準仕様の設備がとても充実しており、注文住宅でありながら間取りの提案も多い会社です。
- 樹脂サッシを採用。断熱材は吹き付けのウレタン
- 注文住宅が可能だけど、数十通りのベースになる間取りの提案あり
- 太陽光は標準装備
- 完成見学会では、内装だけでなく構造まで見られるようになっていた
- 見本の家具を設置してあり、実際の大きさを体感できる
- 託児あり
なんとまぁ親切なことでしょう!という感じでした。この会社のモデルハウスを後ほど見に行きましたが、いちばん「差」が少なく感じました。
そして普通は見られない基礎部分や、天井裏の点検窓から断熱構造を見られたり。部屋の中には家具(お客さんのものではない)が入っているので、実際の生活をイメージしやすい。
家の中の設備には、「標準装備」「お客様のこだわり(オプション)」と張り紙がしてあって、一目瞭然で確認できる。
なんと言っても、小さい子供を見てくれる専門のスタッフさんがいて、夫婦でゆっくりと担当者の話を聞くことができる。
家を建てるにあたって、子連れで打ち合わせに出かけるとなると、子どもがちゃわちゃわしてるとどうしても落ち着かないんですよね。その点、こちらの会社は、子どもと遊んでいてくれるスタッフさんがいるので、とても安心でした。
いろんな意味で、「C社いいね」と旦那さんと盛り上がりました。
おうちを建てるにあたって、「何を重視するか」で選択肢は大きく変わってきます。自分たちが大切にすることにいちばん近いメーカーを探すには、ぜひ実際に人が住む建物を見てみるのがおすすめです。
コメント